学校・医療・交通の神話〈定本〉
  • 学校・医療・交通の神話〈定本〉

    現代産業社会批判 ーコンビビアルな世界へー     

     

     

    山本哲士 著     

    2021年6月20日発売

    ISBN 978-4-910131-15-3

     

    学校、医療。交通は私たちの日常を覆っている。 教育が学校化され、医療が病院化され、移動が輸送化されたこの社会サービス制度は、他律への依存を受容して、自分の学ぶ・癒す・歩く自律性を麻痺させている。 制度が何かしてくれないと、自分は生存できないと信仰する閾にまで儀礼化されている。 しかも、これらの制度は、その目的に反する効果を産み出す逆生産性になっていることがコロナ禍において目に見える姿を露呈した。 病院は患者受け入れを拒否し、病院から病気が発生する。 なのに専門家たちによるコントロールが、経済や政治のみならず、私たちの生活まで浸透して影の権力を行使している。

    自分の自立力を取り戻し、無限生産性に代わるコンビビアルな世界を開く画期的な書。

     

    • 書籍内容

      序章 産業社会の制度と神話
          産業的生産様式の問題の所在と提起

          一 消費者とサービス制度の生活世界 ー商品
          二 エネルギー高消費と制度
          三 制度パラダイム ー 学校・医療・交通
          四 産業的生産様式
             (a)  産業的労働
             (b)  産業社会の制度的な不均衡
             (c)  産業的生産様式の基本概念
          五 神話と制象化・制度化

      第一章 学校の神話
          一 〈学校化〉された日常世界
          二 〈学校化〉とはなにか⎜技術的次元
            1  空間の時間か ー 子どもの発見と年齢別集団
            2  時間の空間化 ー 資格のある教師と生徒の関係
            3 〈空間ー時間〉の過程化 ー フルタイムな出席
          三 〈制象化された価値〉の世界 ー 社会的次元
          四 サービス価値の神話
          五 管理社会の操縦的制度化
          六 〈脱学校〉論と〈非学校化〉
          七   プロメテウス神話と制度的人間
          八   産業的生産様式と学校化

      第二章 医療の神話
          一 〈医療化〉の世界
          二 商品としての死
          三 病気の病院独占
          四 鎮痛の文明
          五 政治的自律と医療文明
          六 社会的医療発生病 ー 医療帝国主義の日常生活
          七 〈現代医学〉こそ流行病 ー 臨床的医療発生病
          八 医療発生病の政治的処置
          九 〈医療〉の神話と魔術
          十 健康と政治的自律性

      第三章 交通の神話
          一 〈交通〉の世界
          二 交通の産業化と輸送消費者
             (a)  輸送消費者
             (b)  車の社会空間
             (c)  常習通行者の想像力
          三 加速化と公正
          四 モーター輸送の根元的独占
             (a)  商品としての輸送
             (b)  モーター輸送の真の害
             (c) 〈根元的独占〉の意味
          五 限界閾値と最適速度
          六 政治と交通

      終章 サービスの神話発生学
          一 産業的生産様式と市場集中社会
             (a)  逆生産性
             (b)  現代化された貧困
             (c)  必要の変身
          二 専門的サービスにおける専門権力の影の構造
          三 消費〈者〉社会の物象化論
          四 行為の商品化 商品の行為化
          五 サービスと三つの対抗軸 ー 価値の限界設定
          六 道具諸手段としての制度 ー 再生産論へ
          七 コンビビアリティ
          八 制度転換・政治転換⎜社会主義革命を超えて

    ¥2,090価格