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聖諦の月あかり
思索のかなたに感じているもの
情緒資本論への序奏
著: 山本哲士
山本理論・思想の初源・根源における情緒・感覚の世界。
思索の極みの果てにとどかないたいせつなものがある。
それはまた初源の、月あかりにうかぶ情緒の場所に照応する。
生きる感覚・情緒のおもしろき、日常の愉しみ、しずかなやすいらい。
<なせぬ>ものからうまれるしなやかなたしかさ。
「ぼく」が<自分>(自から分る)になる
近代思考から脱する<好み>の情緒資本の響き。
初めての、軽みのエッセイ!!
書籍内容
2020年11月11日発売
ISBN 978-4-910131-04-7
定価:2,420円(税込)
序奏
月あかりの音の響き
音のしらべのひさしき明かり
コルトレーンの至高の音:「至高の愛」と「マイ・フェバリット・シングス」
⦿my favorite thingsノート
メシアンの翔ぶ音:シュールな愛の交響曲の響き
⦿メシアンのピアノ曲とオルガン曲、そして交響曲
⦿メシアンの技法的な音楽哲学:「ハーモニーは色、音楽は色化された時間」
⦿メシアンの鳥たち
⦿メシアンの日本
さらなるソロとオーケストラとの次元へ
愛の音
情熱的なジャズロックのフルート:闘いのなかでのジェレミー・スタイグ
サンタナ:ラテンロックの祈り:異界がふるさと
ビセンテ・アミーゴの〈音の詩〉
UAKTIとピンク・フロイド、そして武満徹:人為的音の自然と音のシニフィアン
音の情緒と自然の響きの享楽:無意識の彼岸にあるもの
メルセデス・ソーサとビオレタ・パラ:こころに響く「生への感謝」の歌声
【歌う音/声の音 】
ストラビンスキー(1882-1971):春の相反する音のliberation
モーツァルト:プラハを奏でる音
前進し続ける情熱:ショスタコーヴィチを二〇一九年3.11をはさんで聴いた日記から
⦿交響曲第5番のいろんな指揮者たち ⦿ショスタコーヴィチの全交響曲
チャイコフスキーとゲルギエフ、そしてテミルカーノフとムラヴィンスキー
日本の音は四拍子で五音階:述語シニフィアンの音
ドゥダメルの踊るラテン・クラシック
目をこえていく絵の静寂
音なしの絵をこころにうつす
ジベルニーのモネ庭園のあまりの美しさ
カンディンスキー展に目眩む
ルオーのベロニカに恋する:そしてキルストの瞳
美術展/美術館とメキシコの壁画のこと
日本画の〈もの〉:非分離の述語的表出のわざ
月岡芳年の日本
日本の漫画は偉大:「学」を超絶する情緒表出
忘我のひとときの映像のあかり
忘我の朧夜の愉しみ
デ・パルマのヒッチコック・タッチ
コスタ・ガブラスの政治的サスペンス映像
サム・ペキンパーのスローモーション・バイオレンス
スティーブ・マックイーンのかっこよさ:クールな美学
サスペンスはあきないが・・・
ファム・ファタールとギルダ=リタ・ハサウェイ
自分をもつ美しきヒロインのエロスと知性
あらためてサスペンスのファム・ファタールのエロティシズムと殺人
―モニカ・ベルッチを範型にして
●ファムケ・ヤンセンとモニカ・ベルッチ
荒野の七人と西部劇:痛快とは個性の発揮
高倉健・藤純子の任侠映画に涙するわけ
007は真の娯楽映画
⦿ル・カレのスパイ映画
テレビドラマの果てしなきおもしろさへの転移 24からキリング・イヴ
「ニュー・シネマ・パラダイス」と「ミツバチのささやき」:記憶のぬくもり
●トルナトーレと少年。そしてモリコーネ音楽。
⦿エリセの少女と家族
舞踏と映画 Fosseに魅了されて
シネマ雑感
情緒の場所
【ぼくが選んだ映画200】
【ぼくが好きな監督・俳優】
文学の暗いみちしるべ
文学にあまりにあそべなかった
芥川龍之介の自死への想像願望
ドストエフスキー「悪霊」の誘惑に対する拒絶:スタヴローギンの首吊り
原民喜の原爆小景:夏の花の幻
メキシコでの大江健三郎さんと山口昌男さん
ガルシア=マルケス『百年の孤独』の場所
辻邦生文学と津島佑子文学の透明さ
藤井貞和さんと文法的詩学
ランボーと清水昶の詩魂、そして「白鯨」同人
ぼくには書けない心あたたかい詩と日常の残酷さ:清岡卓行と黒田三郎と吉野弘
◈古事記は、日本心性の原基
◈文学の情緒資本の場所
【コラム】情緒資本と知的資本
スポーツと神々と、日々のくらし。そして海外にくらし、世界を旅する。
プロフェッショナルな身体精密の偉大さとわざ
スポーツマン金太郎と三原監督、そして大洋ホエールズ・ファンに
横浜ベイスターズの優勝に、滝のごときうれし涙
日本サッカーのプロ化:木之本興三の意志とワーク
F1を優勝させ世界と対決した男、桜井淑敏さん
ラグビー・ワールドカップの多国籍軍に感動
◈〈プロ〉であることの意味
◈プロの身体行動は〈非分離〉の創出である
日本の場所の神々なるものに:国つ神の場所
大神神社で猿田彦にあう:アマテラスを追い出した国つ神=大物主の力
高千穂の夜神楽:村人たちが守り続ける国つ神と神楽
神田明神はぼくの守り神
日常で、のんびりと生きている情感
莨で死んでもかまわない
医者にはいかない理由
骨折経験はおもしろかった
温泉効果を感じる日々
白地を描く墨書
枝垂れ桜の華麗なるあはれと、離れ離れの山桜
着物のこころを染め編む非分離の技術:誉田屋源兵衛さんと笹島寿美先生からまなぶ
わが愛しきピレネー犬
場所のおいしいものに暮らす
豆腐と納豆、そして場所の味
おいしい大人のラーメンはここ
寿司の真髄はどこにあるのか:扇寿司と葵寿司
横浜「だるま」の串焼き:おやじさんとよっちゃん
南足柄の梨と根府川の蜜柑:場所の果物の至高のおいしさ
山・川に遊ぶ少年期:高崎少林山と餓鬼のころの梨・桃泥棒
本のこと、書庫、そして出版
海外でくらしまた世界を旅すると気分は爽快かつ危険
メキシコのバナキュラーな世界
ジュネーブで暮らす:パブリックな成熟の街
パリでの気楽な過ごし方
プラハの崇高さと本来の都市、そしてルクソー遺跡
学問と思想のあかり、そして研究生産 大学は終わっている。
学問の場所、思想の場所における情緒:理論生産への挑戦と研究生産の開拓へ
●マルクスへの情緒関与と実践規準
●西欧世界からでなく第三世界/ラテンアメリカから〈世界〉を観る
●帰国後、文化生産へ
〈批判〉考察は「否定」ではない、可能条件を探しあてること
◇吉本隆明の思想資本は世界一:すべてはここから初まる
◇イバン・イリイチと歩いたクエルナバカの丘
◆フーコーとブルデューとラカンをなぜ読むか: 実践(プラクシス)ではない実際行為(プラチック)
◇ほんものの学者は、気さくな偉大さ: 白川静さんと坪井洋文さん
◇知的な偉大な企業リーダー: 福原義春さんと小林陽太郎さん、そして飛島章さん
大学は役目を終えている:大卒知性でもはや未来は開けない、新たな高等研究・高等教育の開設を
・大学知性と大卒知性の特徴 ・労働の疎外が、自分利益なる大卒知性の効果
東大世界四〇位、京大六〇位、そんな日本アカデミズム低次元でぼくは思考していない
【hospitalityと場所と資本】
思想家にならない、「研究」生産を学術マネジメントすること
・代表的な日本文化論の言説世界構図
・世界水準での基礎理論の主要なもの
・ぼくの知的生産ワークのプロセス
聖諦の月明かりで真笛の奏へ・・・
自己技術のオートノミー:あとがきにかえて
著者プロフィール

山本 哲士 (やまもと てつじ) 1948年生まれ。
信州大学教授、東京芸術大学客員教授をへて、文化科学高等研究院ジェネラル・
ディレクター。教育学博士。政治社会学、ホスピタリティ環境学など専門分割領域にとらわれない超領域的専門研究の研究生産と文化生産を切り開いてきた。大学を超える研究生産機関として文化科学高等研究院を1990年に設立、海外の研究者たちと交通し、国際セミナー/会議をなす。さらにその超領域的学問の実際活用を
なす文化生産ビジネス機関としてJapan Hospitality Academy を設立(2005年
創設、2013年に改組)、そして2016年に、web intelligence university の動画配信知的システムを設立。2017年、文化資本学会を創設し、新たな日本高等学術会議の創設にたずさわっている。
著書、編集・監修、雑誌の書籍生産物は、200点を超える。

述語制の日本語論と日本思想
主語制「国語」への言語革命 序説
著: 山本哲士
日本語・日本文化の述語制は、主客分離の西欧的な近代普遍性を超える普遍力を有する。てにをはが、五十音に配置され、活用が独立させられていく。
富士谷成章、本居宣長・春庭から鈴木朖をへて東条義門らへと変容する近世文法を見直し、山田孝雄、橋本・時枝の国語学の転倒、そして和辻哲学の転倒を批判。
「主語=主体」化された国語学・哲学の誤認を明らかにし、述語制の普遍をイリイチ、
フーコー、ブルデュー、吉本隆明の理論を活用し、松下大三郎/佐久間鼎/三上章の述語的文法を再評価し、世界へ開く画期的な書。
経済も政治も技術科学も、主客非分離の述語制によって、現在日本の閉塞状況を突破できる。
書籍内容
2019年11月11日発売
ISBN 978-4-938710-00-2
定価:4,180円(税込)
序 言語の哲学と日本語:文化資本としての言語理論へ
第1部 述語制言語様式への開削
【I 批判査証】
一篇 問題の場所:<主語>制批判
1章 日本語・日本哲学における<主語>という誤認の概念空間
2章 主語制言語と述語制言語との対比:文法次元への批判的アプローチ
第一節 述語制言語の指標
第二節 文法次元と語法論からみた主語制と述語制
第三節 思考形式と言語形式の関係:主語制認識と述語制認識の差異
3章 一般文法の考古学的表象と一般言語学の闘
1. 一般文法としての表象と文法学的実定化の限界:認識における理論布置
2. 現代相における一般言語学の理論構成と言説閾
3. 文法論の限界と普遍閾へ到る松下・佐久間・三上の三大日本語論の布置
「一篇:プロブレマティーク」の結的指針からの開始へ:文法による客観化を客観化する
【II 歴史性化】
二篇 理論的設定への史的批判軸と本質相
4章 日本語における近代文法化の変遷への批判閾
0.品詞分類と分節化との違い:「品詞」を疑うこと
1.文法地盤の転移のために:範疇・概念なき諸用語(単語・文・陳述)の徘徊
2.文法の言説國空間
3.近代文法の形式化への批判視座
5章 日本語史と国家語の言語政治:述語制をなくした言語交換エコノミーと「国語」
Ⅰ 日本語が国家語化される前提条件としての言語編制地盤
Ⅱ 近代国家語の編制
Ⅲ 言語政治の位相と言語交換エコノミー
6章 吉本<言語表出>史論からの本質的な述語表出の諸相
1. 吉本の時枝批判
2. 表出論と三木成夫とマルクス
3. 大洋論・語母論からの言語本質と日本語の位置
4. 初期歌謡論から見えてくる述語制言語の相:言語の本質的な歴史論
5. 吉本の七五調論と近代詩の表出転移
6. 言語の原了解へ
結論Ⅰ 第二篇のまとめ
述語制様式への理論転移:知的資本/情緒資本と国家資本
【第I部から第II部への継承章】
7章 近世日本文法の述語的表象と転移地盤
第一節 活表象の述語制:本居春庭の言説層
第二節タブロー(五十音表)から分節化へ、そして再びタブロー(活用段)へ
Ⅰ 表象体系の編制へ
Ⅱ 表象の分節化と体系的な言説編制
Ⅲ 述語的表象地盤の客観的綜合化と転移の相
第三節 表象体系の再編制:「助辞」から助動辞(助動詞)の分離出現と品詞分類

<私>を再生産する
共同幻想国家・国家資本論
再生産様式の理論
著: 山本哲士
私が賃労働者となり社会代行者(企業人、役人、生徒、親、教師など)となって、
思考し行動して生存生活している。
それは国家資本に集約された主語制言語とその「客観への総合」の大学知性が
一般化した「共同幻想と個人幻想が合致した」国家的配備の世界である。
学校と家族がそれを再生産して、商品主導の経済的再生産が可能になっている。
国家を実体化する国家権力論の誤りを転じた、世界理論の水準に立っての新たな
トポロジー国家論。
書籍内容
2018年7月10日発売
ISBN 978-4-938710-37-8
定価:4,378円(税込)
Ⅰ 再生産理論の基本世界
1章 アルチュセールの再生産理論
―― 生産諸関連の再生産と国家「諸装置」論の開削 ――
Ⅰ 経済的な基本諸概念の再配置と転移
Ⅱ 上部構造・下部構造と国家の諸装置論へ
Ⅲ 生産諸関連の再生産と国家諸装置
2章 ブルデューの教育再生産論と再生産戦略論
―― 文化的再生産と社会的再生産及び国家資本 ――
3章 教育理論による再生産理論と国家的配備:学校化の統治制
Ⅱ 再生産の総体的構造
4章 マルクスの再生産様式論の本質相
Ⅰ 制度再生産様式への理論転移
― 土地をめぐる理論形式を制度世界へ転移する ―
Ⅱ 剰余価値の剰余資本への理論的転移
― 領有理論の把捉 ―
Ⅲ 概念空間の理論転移
5章 国家と家族的再生産理論:経済セックスの再生産と心的再生産の地盤
6章 国家の再生産様式の構成:再び、ラカンとトポロジーの活用
Ⅲ 主語制再生産様式からの離脱
7章 文学生産の理論と再生産:作品の再生産とクリティーク
終章 再生産理論の限界と脱出:時間プラチックの理論と場所論

国家と再認・誤認する私の日常
ラカン理論の社会科学的活用
著: 山本哲士
国家を永久化させる心的根拠を問う!
国家配備の統治制を可能にする
幻想シニフィアンを明示。
ラカン精神分析理論の本格的な活用!
山本国家論3部作への本質的な補遺。
共同幻想シニフィアンが、国家資本・国家言説・国家認識、その国家アクトといかに「心的」に関連して統治制に配備されているかを、ラカン理論の中において読み解く。国家が永久化され、産業的諸制度が当然視され続けていく、その誤認・否認が日々の生活で「再認」され、諸個人は自分ではない「社会代行為者」=欲望主体として生存していく。他方、その根源に働いている日本文化の述語制様式を浮上させ、別様の自己技術の可能条件を開削する。吉本思想とラカン理論を交叉させ、ブルデュー、フーコーにおいて考えられえていない閾を明証にする。
書籍内容
2017年7月7日発売
ISBN 978-4-938710-22-4
定価:2,860円(税込)
1章 誤認・否認と再認の基本構造:否定と否認
(1) 否定 negationと否認 denegation の区別
(2) 否定 negation の論理
(3) 想像的なものと象徴的なものの区別と相応関係
(4) 心的に基本構造:ボロメオの輪と〈対象a)
(5) 大文字の他者と国家:誤認の主体
2章 心的・言語的な段階と領有: 再認と欲望主体化
(1) 前言語的段階から言語的段階へ:述語制の基礎
(2) ピアジェの発生認識論の段階
(3) 社会的なコード化の段階
(4) 欲望グラフのシニフィアン
(5) 精神分析論の主語制様式の臨界閾
3章 再認の構成と構造化
・ 再認の認知的基礎
・ 再認の社会的構成
・ 社会プラスチックにおける再認
・ 再認の個的構成
・ 国家資本における再認
結章 述語制様式:享楽と自己技術の場所
・ 享楽の述語技術と自己技術
・ 主語制様式と述語制様式の鏡像的関係
・ 述語的な音とリズムと述語シニフィアン

ブルデュー国家資本論
象徴資本/官僚界/国家思想
著: 山本哲士
自ら服属する国家に認識が収奪されている。国家は私の「共同幻想」であり、我々の
「国家資本」であり、我々を安全性と戦争に「統治制化」している。
社会秩序世界の普遍的なものが揺らぐ現在、吉本共同幻想国家論、フーコー統治制
国家論、ブルデュー国家資本論の相互理論から自らの認知・知覚・評価の構造を知る、世界線に立った新たな本格的国家論の大作。
書籍内容
2017年3月15日発売
ISBN 978-4-938710-22-4
定価:4,950円(税込)
1章 実際行為(プラチック)理論の意味
2章 資本の理論:象徴資本から国家資本論へ
3章 国家貴族論と認識・認知諸構造の界
4章 象徴権力・象徴暴力と象徴界――象徴資本の再布置
5章 ブルデュー国家論へ
6章 王朝国家と官僚界
7章 政治資本/政治界と諸闘争および権力界
8章 国家資本と国家アクトの理論生産
結章 国家資本論へむけて
【著者からの言葉】
国家論3部作を仕上げました。『吉本隆明と共同幻想論』(晶文社、2016.12刊行)、
『フーコー国家論』(2016.11刊行)、『ブルデュー国家資本論』(2017.3刊行)、
と一挙に仕上げました。
共同幻想の国家化、統治制化の国家配備、認知構造の国家資本化をもって、国家論の
まったく新たな理論地平を開いたといえます。世界で初めてであると自負しています。
大学知一般に浸透している国家支配・国家権力の考え方は、マルクス主義とヴェバー主義
に囚われたもので、国家の性格の実際を論じきれていないものです。
人びとの思考・認知構造も知の言説の真理化も、国家認識・国家思考の壁に塞がれた
まま、再認されているにとどまっています。
国家を知ることは、国家を作り支えている自分自身を知ることであり、その壁をつきぬけ
て自己技術を取り戻すことになります。
国家論三部作に挑戦して、自らの世界をときはなって、主語制様式を集中化している国家
資本に剥奪されてしまっている場所資本の述語制様式の可能条件を探し当てるのに役立て
てください。

フーコー国家論
統治性と権力/真理
著: 山本哲士
国家に実体はない。国家は叡智性の図式でしかない。国家嫌悪のネガティブな思考は、国家の何ごとも把握していない。フーコーの「生権力」「生政治」をふまえ、マルクス主義的国家論の基盤を覆し、幻想関係、権力関係と統治制の配備から「国家の統治制化」を明解に論述。
フーコー講義『安全・人口・領土』『生政治の誕生』を徹底解読し、世界の誰もまだ論じえていないフーコー国家論を明示した画期的な書。
書籍内容
2016年11月25日発売
ISBN 978-4-938710-17-0
※ 新刊として新書で発売中
Ⅰ 権力関係論から統治性論へ
序章 フーコー権力論の地平と言説的プラチック
生権力・統治技術・統治性と国家への問題構成及び基本範疇
Ⅱ 『安全・領土・人口』を要約的に読む
1章 安全性のテクノロジーと統治:フーコー国家論の構築へ(1)
I 安全性メカニズムの抽出と設定:最初の問題設定
【1】安全性の配備 dispositif
◎人口の登場
【2】統治性
* conduite de conduit *
2章 パストラールの制度化:フーコー国家論の構築へ(2)
Ⅱ パストラール権力の変遷
[1] 羊飼いbergerと羊の群れとの関係:牧人pasteurの出現
A パストラール権力の特徴:元型
B パストラールへの批判
[2] キリスト教的パストラール制への制度化
A キリスト教的パストラール制の三特徴:救済 / 法 / 真理
B 「反振る舞い」と統治性:振る舞いに対する抵抗・反乱
[3] 魂のパストラールから「人口」の政治的統治へ
* 統治性とパストラール制の関係:服従の論理と統治の論理 *
3章 国家理性とポリス国家:フーコー国家論の構築へ(3)
Ⅲ 国家理性とポリス国家
[III・1]国家理性の発明
(1)国家理性の出現における「国家」の出現
(2)統治理性:政治と統治
[III・2]ポリス国家の構成
(1)ポリスの登場
(2)政治経済の誕生と人口:ポリスへの批判と離脱
・「経済」の出現:ポリスへの批判
* 国家の統治制化 *
Ⅲ 『生政治の誕生と国家』を要約的に読む
4章 生政治の誕生と国家(上):自由主義の出現
[1]政治経済の出現へ:最初の問題構成
[2]統治する自由アート:十八世紀の自由主義
* 統治の「装置」と統治の「配備」 *
5章 生政治の誕生と国家(中):新自由主義の出現
[3]新自由主義と国家
A ドイツから
(1)国家の存在を可能にする経済的自由
(2)新自由主義「政治」の規定:企業形式をもつ社会
(3)市場経済と社会政治
B アメリカの新自由主義
(1)人的資本論と労働
(2)新自由主義の仕方
(3)犯罪性・非行性
6章 生政治の誕生と国家(下):ホモ・エコノミクスと市民社会
[4]ホモ・エコノミクスと国家
[5]市民社会の新たな布置:国家と社会の関係へ
◎「真理による統治」へ 『生者たちの統治』
* まとめ *
Ⅳ 新たな国家論へ
7章 国家論の新たな構成
「社会」の防衛と共同幻想 / 場所資本の統治制
医療と戦争:国家と権力関係との関係
フーコーによる国家の問題構成の再確認
統治と統治性・統治制の現在性へ
国家の現在的配備の構成
Ⅰ 客観化された構造としての国家の問題構成
(a)国家に「おける / 対する」幻想と心性と認識の合致の地盤
(b)国家諸装置と社会空間の関係構成:統治技術の布置
・ 社会政治を超えるプライベートなもの:フーコーの限界
(c)国家装置と社会サービス制度の対象である家族
(d)諸々の権力テクノロジーの国家編制
・ 国家を超える政治権力
(e)軍事・外交の国家間編制と多民族
Ⅱ 国家アクトの諸装置と諸機能:制度と配備と装置
・ 国家を超える統治性
Ⅲ 国家と自由市場経済との関係構造
・ 市場経済を超える資本経済
Ⅳ 諸個人の国家意志と国家構造:個人化の政治と経済
Ⅴ 国家の死滅、国家の廃絶、国家の無化という問題
a 国家語とバナキュラーな場所言語、そして場所共同幻想
b 対幻想 / 対関係の共同性への疎外表出
結語:共同幻想国家と統治制
* dispositifとその方法 *
8章 政治と倫理:国家・社会に対する自己テクノロジーと場所政治へ
政治の倫理:1984年、生前最後のいくつかの語りから
場所と資本の経済政治
資本の統治、場所の統治:新たな統治するアート
・ ホスピタリティ資本経済の出現へ
・ ホスピタリティ場所環境政治の出現へ
【補記】フーコーの基本語録・言表・概念:理論用語の概念空間

高倉健・藤純子の
任侠映画と日本情念
著: 山本哲士
高倉健、藤純子、そして鶴田浩二による東映任侠映画の映像言語表現は、井原西鶴の義理、近松浄瑠璃や長谷川伸の人情をこえる、憤怒と情愛の日本〈情念〉表出による文化遺産である。折口信夫による侠客・じんぎの心意伝承論、ドゥールズ、ラカン、フーコーの哲学視座から、義理・人情の擬制概念を超えて、日本で、はじめて任侠映画の文化精髄を本格的に論じる映画文化論。
健さんは、何を叩き斬ったのか?!
書籍内容
2015年12月20日発売
ISBN 978-4-938710-94-1
※ 現在お取り扱いしていません
Ⅰ部 待ってました!健さん!
1章 昭和残侠伝の暗く煌めく世界
2章 任侠映画の始まり:人生劇場と日本侠客伝と博徒
3章 ごろつきと渡世の心意文化史:折口信夫と長谷川伸
4章 日本侠客伝とマキノ雅弘の世界
5章 網走番外地:道徳・倫理と侠客:「善/悪」の類型から派生するもの
6章 闇に燦めく刃ドスと唐獅子牡丹:健さんは、何を叩き斬ったのか!
Ⅱ部 緋牡丹博徒と藤純子の女侠客
7章 姓は矢野、名は龍子、通り名を「緋牡丹のお竜」と発します!
8章 恋女房と芸者と女渡世人:情愛の情念
Ⅲ部 任侠映画の終焉地平
9章 任侠映画の終息
10章 その後の高倉健
終章 「社会」を撃つ西部劇、「産業化」を斬る任侠映画

哲学する日本Ⅱ
〈もの〉の日本心性
述語表出の界閾
著: 山本哲士
日本語には主語がない、その述語制の文化を深層から普遍理論化する世紀的な書。
山水画、狩野派、等伯、宗達、琳派、応挙、蕭白、浮世絵など豊富な素材から、
〈もの〉の隠れた閾をとりだし、心性を明示。図版150点。
書籍内容
2014年6月20日発売
ISBN 978-4-938710-89-7
定価:4,950円(税込)
「もの」篇
発章 「もの」の言表と哲学理論
0. 物を思う:石川啄木の歌
1. 「もの」のことば学:日本語表現にみる「もの」
2. 「ものchose」の理論閾:ラカン・宣長・西田幾多郎
3. 「もの」と「こと」の哲学の顛倒的落し穴:廣松渉/和辻哲郎の言語哲学への批判とカント
4. 折口信夫の「もの」
壹章 「もの」の表象と文化技術――線・色・水と心的なもの
➀〈線〉の哲学
1. 日本の線の現象学:水墨画・日本刀
❖文化の物質性と表出:ド・マン、クリステヴァ、ラカン
2. 線の言語表象
3.「切る」哲学
4. 線のワザ
②〈面〉の哲学
1. 面の文化技術
2. 紙の表象 布の表象
3. 色の哲学
◇日本絵画の「もの」と面・色の述語表出構 �
③〈水〉の哲学
1. 水の夢想哲学と詩学:水の心為
2. 水が動く哲学
3. 水の場所哲学:水の思想
貳章 本居宣長の「もののあはれ」
Ⅰ 宣長の神代表象世界
Ⅱ 宣長の「物のあはれ」の表象世界
Ⅲ 「神」「物のあはれ」の「もの」次元の喪失
❖ 近世における神話解釈の諸相
参章 折口信夫の「もの」論
(1) 「もののけ其他」
(2) もの=霊
(3) もののふ/もののべ
(4) ものあらそひ(物諍ひ)
(5) 物忌み
〈もの〉としての神表象の布置:記・紀の差異
理論篇
肆章 「もの」の述語哲学へ:〈もの〉と非自己閾
1. 述語制と判断:日本語の論理性
2. 述語制の論理学へ向けて
❖ 松下大三郎の助辞論と連詞論
3. 西田幾多郎の場所論と直観論
◇ 「もの」の述語論理への哲学思考の場所
伍章 欲動・享楽と「もの」の心的述語制
1. 欲望の構造と「もの」
2. 「エス」と述語制、そして「もの」:無意識論を超える布置
3. 欲動と享楽の論理と「もの」
4. 述語制の《もの》
結章〈もの〉と倫理:〈もの〉の閾へ向かうということ
近世言説による〈もの〉の変容
❖ 〈もの〉の位相学 ❖

国つ神論
古事記の逆立解読
著: 山本哲士
古事記を場所の国つ神から詳細に解読し、場所共同幻想を拓き、日本書紀の国家
設計地盤を覆す!
古事記は場所論、日本書紀は国家社会論である。日本の初発には、二つの異なる設計原理が在った、古事記と日本書紀はまったく異なる。大国主、大物主、猿田彦の国つ神から、天照、スサノヲ、ニニギ、神武など天つ神と天皇の限界を明示し、日本の原基を総括し転換する書である。
古事記研究が掴みえていない閾を思想的に明示した画期的な書。
書籍内容
2013年2月11日発売
ISBN 978-4-938710-78-1
※ 現在お取り扱いしていません
0 原理篇
〈共同幻想〉論:吉本隆明の視座から
〈タマ〉論:折口学の「クニブリ」へ
〈神人〉論:坪井洋文民俗学の視座から
〈カルプリ〉論:A ・アウスティンの神話人類学
〈場所〉と神
Ⅰ 〈国津神〉の場所
〈大国主〉論
〈ニニギ〉論
〈神倭イワレビコ〉論
〈大物主〉論
Ⅱ 〈まつりごと〉論
〈スサノヲ〉論
〈天照〉論
〈ヒメ〉論
Ⅲ 〈初発〉論
〈イザナキ/イザナミ〉論
〈ムスヒ神〉論
〈黄泉国〉論
〈国津神〉の重層的な幻想構造
Ⅳ 変容篇
〈サルタヒコ〉論
土蜘蛛と鬼
結語 場所の〈クニブリ〉論

物象化論と資本パワー
著: 山本哲士
マルクス『要綱』に<資本の動き>と力を読み解き『資本論』を超えていくマルクスを抽出。 商品の物象化/制度の物象化/社会の物象化として 物象化論の体系を独自に明示し、個人へ構造化されている「現実の物象化」を心的に解く。
書籍内容
2012年1月20日発売
ISBN 978-4-938710-73-6
定価:4,400円(税込)
0章 物象化の現在:物象化の問題構成
原発の物象化
1章 廣松渉の物象化論:物象化の本質構造
物象化の四肢構造:本質的物象化論
2章 商品の物象化
ルカーチの物象化論
商品の現在的な物象化世界の現象
価値増殖と物象化と資本
3章 制度の物象化:制度化・サービスの物象化:制象化
資本の循環と回転
労働力能と文化資本
制度化価値の生産・流通と構造化
4章 社会の物象化:規範・規則の物象化 :社象化
市場と「社会の物象化」
規範化社会と物象化:フーコー
社会の実定化と社象化:ブルデュー
ナショナル国家と社会の物象化
5章 現実の物象化:人格における心性/幻想の物象化構造
「自己の物象化」という物象化:ホネットへの批判
Dingと物象化:ジャック・ラカンより
心的現象/幻想と物象化:吉本隆明より
6章 物象化に対する通道:自己技術と資本の場所
アンデルセンと物象化
自己技術の述語行為
《資本》の対象の転化:資本の論理に走る切断
結章 資本の転化:資本パワーと資本者
1.果実をもたらさなくなる資本
2.労働過程に「資本者」の契機を観る
剰余価値と剰余享楽
哲学する日本
非分離・述語制・場所・非自己
著: 山本哲士
「日本」は、非分離・述語性・場所の概念をもって捉えることができる。
それは、西欧哲学を地盤変えし、感覚の非自己閾を開く。
日本語の論理、日本の文化技術から、新たな哲学を掘りあて、言説生産する超領域的
思考による大転換の書。
書籍内容
2011年2月11日発売
ISBN 978-4-938710-65-1
※ 新刊として新書で発売中
Ⅰ 哲学地盤の転移:哲学設計の新原理
1章 非分離の哲学
近代分離の哲学
1 非分離の技術
1. 箸の技術:非分離の文化技術
2. 非分離の技
2 主客分離から主客非分離への認識論的切断
1. 哲学表出として
2. 言語表出として
3. 認識論的切断
3 非分離の理論生産閾
1. 理論生産の閾
2. 理論生産の閾
3. 理論生産の閾
2章 述語制の哲学
1 述語の技術
2 述語の表現:言語の述語性から
1. いくつかの述語的な語法・表現の情緒性
2. 日本語の述語的言語の論理構造
3. 芸術における述語表現の世界
3 述語制の論理
4 述語的意志
3章 場所の哲学
1 場所の技術
2 場所のことば
1. 物と場所の違い
2. 場所の日本語
3 場所の哲学へ
1. 空間の制覇:デカルト、ニュートン、ライプニッツ、そしてロック
2. 日本の空間言説
4 場所の述語意志 移動する場所
1. 場所の述語意志
2. 古代的心性の場所
3. 場所は動く
Ⅱ 非自己の哲学閾
4章 非自己の哲学
非自己の界閾
1 自己の哲学 私の哲学
2 自意識の文学・批評に潜む非自己
1. 小林秀雄という哲学的出来事
2. 私小説の哲学
3. 主体性論争における主体・主語の論理
3 非自己の述語性と場所
1. 自から
2. 自然(じねん)
4 非自己の実際領域と理論閾
小 括
■ 結語とこれから:第�分冊の批判的総括ポイント
書 評
楠元恭治 氏の『哲学する日本』を読む
「ひょっとしたらユダヤの民のように、国土を捨て民族
大流浪にまで追い込まれるかもしれない未曾有の
大事故。 巨大地震、原子力事故、どちらも、我々同世代の戦後生まれの総理大臣にとって予測された(しかし準備されていなかった)二つの自然・科学災害。この国難を乗り超える知性が自己のテクノロジーを緻密に解き明かした
吉本隆明以後の知の在り方。 山本哲士著「哲学する
日本」だと考えています。 神輿担ぎではなく、本当にそう考えながら読んでいます。 あらゆる知的論理や文学世界を、特定の主体や自己意識が構成したものではなく、
非分離、述語制、場所、非自己、という「関係概念のプラチック」として捉えることができると同時に、そう捉えることで、かつて語られたあらゆる知性・知識を活用可能なものに改変させる可能性の世界を“哲学”として提出していると、わたしは解釈します。
その上でこの「関係概念のプラチック」の理性(自然)なるものを考えてみました。
『哲学する日本』を読むを、ご覧ください。 楠元 恭治
下記のリンクをクリックすると新しいウィンドウが立ち上がります。
楠本恭治公式ブログ:
「まなざしの論理 theory of Eyes/ (fc2.com)

ホスピタリティ講義
ホスピタリティ・デザインと文化資本経済
著: 山本哲士
近代哲学を超えるホスピタリティ哲学!
物象化を超える場所・資本の哲学!
主体・分離・社会の言説を哲学転換し、混迷・閉塞する現代世界を超える。
述語制・非分離・場所の文化資本経済論。
21世紀はホスピタリティの時代
ホスピタリティは、商品/サービス経済・社会経済を超える資本と場所の実質経済をつくりだす。 新たなホスピタリティ経済は、哲学・学問の設計変えによる新たな環境づくり。 フーコー、イリイチをふまえて、新たな哲学思考から語られる、明解にして重厚な言述。
近代の哲学・経済学・社会科学の地平を超える。
書籍内容
2010年9月7日発売
ISBN 978-4-938710-60-6
※ 現在お取り扱いしていません
Ⅰ.芸大講義 ホスピタリティ・デザインの三領界
講義1 ホスピタリティと〈資本>のデザイン:産業デザインを超える
0.フーコーの絵画論
1.資本のデザインと商品のデザイン
2.ホスピタリティへの大転換
3.サービスとホスピタリティの違い
4.ホスピタリティの基本原理と場所
5.文化技術デザインとホスピタリティ技術
6.ホスピタリティのユニバース
7.ホスピタリティ・プロジェクトとホスピタリティ・デザインの任務
講義2 場所デザインとホスピタリティ
1.社会環境デザインと場所環境デザイン
2.自然と景観と場所ツーリズム
3.文化技術と境界デザイン
4.ホスピタリティ環境デザイン
5.場所シティの設計
講義3 視線の哲学とホスピタリティ・デザイン
1.デザインとは
2.光とまなざし、そして日本の目
3.道具と物
① コンビビアルな道具と操作的な道具
② 実体デザイン:類似の再生産
4.デザイン・チェンジへ
➀ 場所と武士制
② 感覚経済と情緒経済
③ ホスピタリティ・デザインの位置
❖付記 ホスピタリティ・デザイン理論へむけての覚書
Ⅱ.講演 ホスピタリティの多様な世界
サービスとホスピタリティの違い:ウインザー洞爺ホテル講演
客への対応の仕方/満足経済の誤謬/直接性における文脈の読み
測定不可能さの自由/敵と主人/責任の場 倫理の行為/欠如性のサービス
サービスとホスピタリティの調整/本質的な規定
ホスピタリティ・ビジネスの地平:国士舘大学講演
1.現在の産業主義経済
2.ホスピタリティ経済の設計
3.二つのホスピタリティ・ビジネス:庶民的と高級なもの
4.ホスピタリティ教育と文化資本経済
介護とホスピタリティ:福岡 山田達夫教授 就任十周年記念講演
1.近代医療の場と認知症の場所
2.人と人との対的なインターアクション
3.外的な規制と内的な規制
4.善 = good の機能を超える
5.医療サービスから医療ホスピタリティへ
リッツ・カールトンの「クレド」の意味:ホスピタリティ経済会議報告
クレドの構造/サービスの三ステップ/スタッフの自己技術
文化資本の従業員約束/主奴関係を超える
★ 補記 ウサギとカメの競争
モノローグ:ホスピタリティとイメージ表象

イバン・イリイチ
文明を超える「希望」の思想
著: 山本哲士
産業文明を超えるイリイチ思想の全貌を後期イリイチから論述。
1979年『学校・医療・交通の神話』(新評論)を記した処女作から30年、満を持しての書き下ろし。 いまこそイリイチは、生きる。教育・医療・速度のサービス制度批判をこえ、シャドウ・ワーク、ジェンダー、道具、さらに環境、文字、テキスト、光、そしてホスピタリティとコンスピラチオの思想地平が描かれる。
これを読まずして、現在の本質は考えられえない。
書籍内容
2009年12月9日発売
ISBN 978-4-938710-56-9
定価:3,850円(税込)
Ⅰ 初発のラテンアメリカ:バナキュラーな場所
1章 イリイチ登場:ラテンアメリカの世界
2章 産業的なものとバナキュラーなもの:思想の基盤
Ⅱ 現在日常生活批判
3章 「学校化社会」批判から教育批判へ
4章 速度社会の囚人:モーター乗り物と交通と移動
5章 医療発生病の社会:医療・健康・生命への批判
Ⅲ 思想の飛躍的転換
6章 コンビビアルなものと道具
7章 シャドウ・ワークとジェンダー
8章 イリイチの歴史論:「ニーズの歴史」と「稀少性の歴史」
Ⅳ 後期の思想地平
9章 イリイチの環境論:水と土と住まうこと
10章 「文字的精神」空間とテキスト:語る/書く/コンピュータ
11章 イリイチの身体論:光とまなざし
Ⅴ 歴史・神話・希望の思想
12章 神話・文明・歴史をめぐる思想地平:イリイチと吉本隆明とフーコー
終章 キリストとともにあるイリイチ:最後のことば
